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コラム / AI電話の基礎

自動音声(IVR)とAI電話の違いは?賃貸管理会社はどちらを選ぶべきか

IVR(自動音声) 123456789 「設備の故障は1を」 「騒音のご相談は2を」 「その他は3を…」 水漏れは何番? AI電話 天井から水が落ちてきて… 緊急として担当者におつなぎします 話すだけで用件が伝わる
この記事の結論
  • IVRは、自動音声の案内に従って番号ボタンを押してもらい、用件を振り分ける仕組みです。AI電話は、入居者が話した内容をAIが理解して、会話しながら対応する仕組みです。
  • 入居者からの電話は内容がさまざまで、緊急の連絡も混ざるため、賃貸管理会社には話すだけで用件が伝わるAI電話が向いています。
  • 用件の振り分けだけでよい場合はIVRでも十分です。入り口をIVRで分け、入居者の電話だけをAIで受ける組み合わせもできます。

「自動音声で電話を受ける仕組みなら、もう入れている」。そう考える管理会社もあるかもしれません。多くの場合、それはIVR(自動音声応答)のことです。

IVRとAI電話は、どちらも人の代わりに電話に出る仕組みですが、できることは大きく違います。この記事では、賃貸管理会社の電話を例に、2つの違いと選び方を説明します。

IVR(自動音声応答)とは

IVRは、あらかじめ録音した音声で案内し、入居者に番号ボタンを押してもらって用件を振り分ける仕組みです。コールセンターや企業の代表電話で広く使われています。

仕組みがシンプルなぶん、導入しやすく、動きが予測しやすいのが特徴です。

AI電話(ボイスボット)とは

AI電話は、入居者が話した言葉をAIが聞き取って理解し、会話をしながら対応する仕組みです。入居者はメニューを聞いて番号を選ぶ必要がなく、普段どおりに話すだけで用件を伝えられます。

IVRとAI電話の違い

IVR(自動音声)AI電話
入居者がすることメニューを聞いて番号を押す普段どおりに話す
用件の振り分けメニューにある選択肢の数まで話の内容に応じて細かく分けられる
物件名・部屋番号の聞き取り録音を残すだけのことが多い会話の中で聞き取って文字で記録
緊急かどうかの判断入居者が「緊急」の番号を選んだ場合のみ話の内容からAIが判定
案内の内容録音した決まった音声用件に合わせた口頭の案内、受付完了のSMS
記録着信履歴・録音要約をメールで受信(録音は3日間)
高齢者・外国籍の入居者メニューが長いと途中で切られやすい話すだけでよい。多言語にも対応できる
導入と設定シンプルで導入しやすい聞き取る項目や答える範囲の設計が必要

同じ電話を、IVRとAI電話で受けるとどうなるか

夜中の2時に、入居者から「天井から水が落ちてくる」という電話がかかってきた場合で比べてみます。

IVRの場合
自動音声

設備の故障は1を、騒音のご相談は2を、その他のお問い合わせは3を押してください。

入居者

(水漏れは故障?その他?…とりあえず1)

自動音声

営業時間外です。発信音のあとに、お名前とご用件をお話しください。

入居者

(録音して切る。対応は翌朝)

緊急用の番号を用意していても、入居者が正しく選ばないと翌朝まで気づけません。

AI電話の場合
AI

◯◯不動産管理の夜間受付です。AIがご用件をお伺いします。どのようなご用件でしょうか。

入居者

天井から水が落ちてきてるんです。

AI

水は今も落ちてきていますか。建物名とお部屋番号を教えてください。

入居者

今も出てます。グランコート本町の502です。

AI

緊急のため、担当者におつなぎします。濡れている電化製品やコンセントには触らないでください。お部屋の止水栓は、玄関横のメーターボックスの中にあります。このままお待ちください。

AIが聞き取った内容の要約を担当者に伝えてから転送するので、入居者は説明をくり返さずに済みます。

※ 物件名は架空の例です。IVRの動きは一般的な設定の例です。

IVRが向いている管理会社、AI電話が向いている管理会社

こんな場合は向いている仕組み
代表電話を「賃貸の入居者」「売買」「オーナー」など部署に振り分けたいだけIVR
夜間は、すべての電話を当番の社員に転送するだけでよいIVR
夜間・休日の入居者の電話を、受付から案内まで完結させたいAI電話
騒音・駐車・設備の故障など、用件の種類が多いAI電話
緊急の電話を、入居者の選び方に左右されずに見つけたいAI電話
受付内容を、物件名・部屋番号つきの記録として残したいAI電話

IVRが劣っているわけではありません。振り分けだけが目的なら、シンプルなIVRのほうが合っている場合もあります。大切なのは、電話を受けたあとに何をしたいかです。

IVRとAI電話は組み合わせられる

すでにIVRを使っている場合でも、すべてを入れ替える必要はありません。たとえば次のような組み合わせができます。

代表電話 IVRで入り口を分ける 「入居者の方は1を」 1:入居者 → AI電話 聞き取り・SMS案内・緊急時は担当者へ転送 2:オーナー・業者 → 担当部署 今までどおり人が対応

IVRからAI電話に切り替えるときに確認すること

  1. 今の電話番号のまま使えるか(GRITYのAIコールセンターは、今の番号のまま使えます)
  2. 今のIVRのメニューごとに、どんな用件が何件あるか
  3. IVRで録音を受け付けていた用件のうち、AIで完結できるものはどれか
  4. 緊急時に転送する担当者と、その順番
  5. IVRを残すか、すべてAI電話にするか

まとめ

全国対応可面談での打ち合わせ可

今のIVRを活かしたまま、AI電話を試せます。

GRITYは、全国の賃貸管理会社向けにAIコールセンターを構築・運営しています。今の電話番号のまま、まずは夜間の入居者の電話だけをAIで受ける、といった始め方もご相談いただけます。IVRの入り口からGRITYでご用意することもできます。全国どこでも、訪問での打ち合わせに伺います。伺ったお話をもとに目的に合わせたデモをお作りし、実際に電話をかけて試していただけます。

関連:AI電話は言葉の意図をどこまで読み取れる?/AIに任せる範囲と緊急時の引き継ぎ/夜間・休日の入居者対応 3つの方法の比較/よくある質問(賃貸管理会社向け)

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GRITY編集部

賃貸管理会社向けAIコールセンターの構築・運営を行うGRITY株式会社が執筆しています。監修:小林さくら